be WOMAN STORYでは「好きを仕事にする」をテーマに、美容やファッションを通して輝く女性達にインタビューしていきます。
第二弾はICBIのパーソナルスタイリスト養成コースを修了し、現在はICBI講師として骨格診断ファッションアナリスト養成講座を担当されている山田芙美子先生。骨格とカラーを活かしたカジュアルで抜け感のあるコーディネートにファンが多く、雑誌監修やMarisol公式ブロガーとしても活動する山田先生にご自身のファッションのルーツについて伺いました。
山田芙美子
F★STANDARD 主宰
パーソナルスタイリスト
骨格診断上級アナリスト
ICBI 骨格診断ファッションアナリスト養成講座講師
Marisol 公式ブロガー
Contents
・「自分だけの強み」が雑誌監修のきっかけに
・「やっぱり私ってファッションしかない」ファッションとの出会いと今
・旦那さんとの二人三脚で開業 今後はコラボも検討中
「自分だけの強み」が雑誌監修のきっかけに
ーーICBIに通い始めたきっかけを教えてください。
出会いは、妹からの発信がきっかけでした。
パーソナルカラーは元々知っていたんですけど、骨格診断という言葉を知ったのは妹からで。妹が飲食で働いていた時に骨格とカラーをやっているお客さんがいて、妹が診断をしてもらって、すごく腑に落ちたそうで。「お姉ちゃん絶対この仕事向いてるからちょっと勉強してみなよ」って言われたのがきっかけです。すぐ学校を調べて1番にICBが出てきたので、すぐ見学に行って申し込みました。
妹から教えてもらったのもアパレルの仕事を辞めた後で、「さあこれからどうしようかな」と思っていたタイミングで。やっぱり勉強してみると自分で腑に落ちる部分も多かったし、子育てしながらでもやっていけるとか、ある程度年齢いってから、50代でも全然出来るお仕事だなと思いました。あとはやっぱりやると喜んでもらえるお仕事ではあるので、すごく良いなと思い始めました。
ーー辞めて別の仕事を始めるタイミングだったのですね。
そうです。辞めて、その後すぐ働こうということはなくて。でもずっと洋服が好きだったので、ファッションから離れることはそんなに考えていなかったです。
ICBIに通い始めたのは結婚して、子どもが2歳前くらいの時でした。実家が家から歩いて10分くらいの所で、子どもが小さい方が預けやすいこともあって。学校に行っている間だけ母親に見てもらって通いました。
ーーなるほど。卒業後はどのように活動をスタートされたのですか。
卒業後はすぐにお仕事をするというよりも子育てがメインだったので、少しずつやり始めたのは子どもが幼稚園に入ってからです。幼稚園に行っている間にママ友とか、少額でもお金を頂いて診断をして。そうするとやっぱり皆さん喜んでくれるので、ママ友がお友達を紹介してくれてというので診断回数が増えていきました。
その後一般の方も診断し始めたのが(骨格診断)上級アナリストになって、協会のHPに載せていただいてから。お問い合わせが増えて、ナチュリラの監修のお仕事もそこから頂きました。おそらくHPから探して、メールを直接頂いて。
ーー協会HPがきっかけだったのですね!
編集の方が骨格診断の協会のホームページを見て、アナリスト一覧からメールを頂いたと聞いています。多分その時はまだ(アナリストが)少なくって、皆さんジャケットでピシッとしているスタイルを載せている人が多かったんです。ナチュリラはカジュアルな感じなので、私は白シャツとかだったのかな?ブログとかも見てカジュアルな人なんだなと思って頂けて、メールで直接お問い合わせを頂きました。
その編集の方にどうして私に声をかけてくださったのか聞くと、骨格診断を作ったパイオニアである学校で卒業されていて、なおかつ上級の資格を持っていて、というのはおっしゃっていて。なのでよく生徒さんには監修などのお仕事をするには上級アナリストがおすすめ、とお話ししています。
「やっぱり私ってファッションしかない」ファッションとの出会いと今
ーー資格取得前はどんなお仕事をされていたのですか。
Max Mara(マックスマーラ)というブランドで13年程働いていました。接客が主で、ウィンドウやマネキン等ビジュアルのコーディネートもよくやっていました。
大学生当時、Max Maraというブランドは知ってはいたんですけど、敷居が高いイメージで。大学の卒業旅行でイタリアに行った時に「SPORTMAX(スポーツマックス)」というMax Maraの中でもトレンドを意識したラインの路面店があり、好きそうと思って入ってみたのが出会いです。その後ちょうど原宿に路面店ができるというのを雑誌で見て行ってみようと思い、そのまま顧客になりました。店長さんと仲良くなり、バイトの募集があるよと聞いて。採用が決まった時は大学4年で授業が少なかったので、大学に行きながら週3くらいでアルバイトをして、卒業と同時に社員になりました。
路面店を含めいろんな店舗で働いた後に出産して、1度は復帰したのですが、体調を崩したことと、中途半端な時短勤務で何か違うなと思い、退職しました。
ーー元からファッションがお好きなのですね。
そうですね、ファッションが好きなのは母の影響が大きいです。母がとにかく洋服好きで、いまだに会ってもほぼ洋服の話しかしてないんじゃないかというくらい洋服とか、アクセサリーとか教わることがすごく多くて。「ふみちゃんに似合いそうなブランド見つけたよ」とか「このコーディネート良さそうじゃない?」と写真が送られてくることもあります。小・中学校の頃はよく一緒にお買い物に行っていました。
やっぱりいろんな格好はしていましたね。失敗もあったし、(コム・デ)ギャルソンやヨージ(ヤマモト)のモードっぽい感じも着ていたし、裏原系のアンダーカバーやネイバーフッドみたいなスケーター系の格好もしたし、大学1年の時はコンパとかでギャルになりきれない中途半端なギャルもやったし。ふふ。どぎついメイクとかブルーのアイシャドウとか、本当今思うとひどかったと思います(笑)
でも色々試してきたから良かったな、と。あの時のあれはこうだなとか、振り返りも出来て。振り返るとやっぱり私ってファッションしかないな、自分を表現するのはファッションしかないな、と思います。自分の存在意義を考えた時に。
ーー今の山田先生のファッションはどの位から確立されているんでしょうか。
やっぱりちょっと個性というか、自分らしさを出したいとは思っています。
今ってどのお店に行っても同じようなブランドが入っていて、ちょっと小物や食器なんかも売っていて、というような、流行っているものが同じ感じで、同じような格好をしている人が多いなと思っていて。ファストファッションだけでまとめて、インスタの写真は顔切って、みたいな。そういう感じが私的にはつまらなくて。今っぽいんだけど、個性出てるよなという感じの格好をしたいんですよね。
好きなブランドもあるんですけど、そこが絶対というのはなく、毎シーズンチェックはする、という感じ。1番参考になるのは地方のセレクトショップのインスタです。地方って単体の路面店が少ないから、セレクトしたお店の取り扱っているブランドが全部好きなブランドだったりテイストだったりすると、そこに載せているコーディネートがすごく勉強になる。新潟や青森のセレクトショップをよく見ています。
ーー確かに山田先生のコーディネートはどこか外しがあるというか、ジャケットでもカジュアルテイストな着こなしが印象的です。
元々カジュアルは好きですが、特に子供を産んでからかな。しかも男の子なので、毎日のように公園だとほぼカジュアルベースにはなりますね。そういうテイストが似合うって分かるとやっぱりそこが気になって。
でも綺麗めな格好もクールっぽい、モードっぽい格好も、ちょっと遊んでいるやんちゃな格好も好きだし、そういうのでいろんな自分を表現したいですね。
旦那さんとの二人三脚で開業 今後はコラボも検討中
ーー子育てしながらのご受講で大変だったことはありますか?
はじめに(アパレルの仕事に)復帰した時は保育園に2ヶ月くらい入れたんですけど、心がすごく痛くて。母親からも、こんなに1番可愛い時に離れるなんて仕事辞めれば良いじゃんって言われて、私も確かにそう思って。体調を壊したこともあり、息子もこんなに可愛い時だし、1度保育園を辞めても良いかなと思って辞めて、子育てを楽しんでいました。
その後この仕事が出来るようになったのは旦那さんの協力が大きかったです。旦那さんが子供好きで、料理も洗濯も片付けも好きな人なので。土日仕事の時はみてくれるし、1日空けても食事も出来ちゃうから、いなくてもやっていける。あと私パソコンが苦手だったので、ホームページを作ってくれたりとか、確定申告も教えてもらったりとか。旦那さんいなかったら最初割と大変だったなと思います。やっぱりこの仕事って始めるまでが大変なので。今はHPなくても始められちゃうとは思うんですけど。特に決まりがないので、自由といえば自由なんですけど、ある程度全部ある方がいい人もいるんだろうなとは思います。
ーー旦那さん二人三脚で始められたのですね。
旦那さんにPCのやり方を聞いて教わった感じですね。
旦那は片付けがとにかく好きで、整理収納アドバイザーの資格を取っていて。片付けをサポートしていきたいとか、サポートのためのDIY家具を作りたいと言っていて、私の仕事とコラボしたいとも言っているんです。片付けと断捨離と、みたいな。今はそういう構想を膨らませています。
ーー最後にこの仕事をしていて楽しかったことと、辛かったことを教えてください。
大変なのはやっぱり集客どうしようかな、ですね。まだ自分の強みがわからないとか、ターゲットをどうするかとか軸がブレブレになってしまう。
ただ、この先もずっとファッションとは携わっていたいとは思うので。監修ってなかなか来る話ではないのですが、実際にスタイリストさんが用意してくれた商品を仕分けしたり、見たりするのが1番楽しい。
もっとファッションブランド等で骨格やカラーのお仕事がもらえるようになるといいなと思い、今はとにかく発信していこうと思っています。そうしていれば見てくださる方がいるかなと思うので。
山田芙美子先生 プロフィール
https://www.icb-image.com/teacher/yamada.html
インスタグラム
https://www.instagram.com/fstandard.fumiko/
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