be WOMAN STORYでは「好きを仕事にする」をテーマに、美容やファッションを通して輝く女性達にインタビューしていきます。

記念すべき第一弾は株式会社アイシービーの代表取締役である二神弓子社長。骨格診断の創始者であり、イメージコンサルタント養成スクールを運営する二神社長がどんな想いで仕事に取り組んで来たか、今まで活動とこれから挑戦していく女性達へのメッセージを伺いました。


 二神弓子
株式会社アイシービー 代表取締役社長
一般社団法人ICBI骨格診断アナリスト協会 代表理事
一般社団法人ICBIパーソナルカラー実務検定協会 代表理事

イメージコンサルタントとして多くのビジネスパーソンの印象改革を手がけるとともに、イメージコンサルタント育成するスクールを経営する。また全日空、資生堂、トヨタなど多くの企業研修・コンサルティングも行う。
ミスユニバース、ミスワールド、ミスインターナショナルの世界三大ミス全てのトレーニング実績を持つ。著書の「骨格診断×パーソナルカラー 本当に似合う服に出会える魔法のルール」(西東社)は3ヶ月で10万部を超え、アマゾン、楽天ブックスのファッション部門で1位を獲得。プライベートは42歳まで独身を通し、現在は夫と2人暮らし+2猫s。

 

Contents
・起業のきっかけとなったOL時代
・「スクールを経営したい」 ゴールを決めて法人化
・コロナ渦の起業、反対されても「決めるのは自分」

 

起業のきっかけとなったOL時代




 

ーーアイシービー設立の経緯を教えてください。
起業をすることは中学生の時から決めていました。何をやりたいかが決まっていなくて。最終的には何か自分で事業をやりたい、それ以上に自立したいというのはずっと思っていました。

私の時代はまだまだ、法律はあっても女性が社会進出する時代ではなかったんです。ただ親が商店をやっていたというのもあり、自分で商売をやりたいな、と。物心ついた時から0から作るということをずっと見てきていたので。会社に勤めている時も、もし自分がここを経営するとしたらこんな風にしたいな、と妄想する癖がありました。

ーー独立する前に会社勤めをされていたとのことですが、具体的にはどんなお仕事をされていたのでしょうか。
研修会社でOLをしていて、それがセミナーや講師業を見るきっかけになりました。

その時はまだ「外見なんて関係ない」という時代でしたが、ビジネスに第一印象って大事じゃない?って思ったんですよね。そこで上司のおじさま方に外見や第一印象のセミナーをプレゼンしたら、面白いんじゃないかと。当時私は営業職で、インストラクターは本来インストラクター部が担当するんですが、私にやらせたら面白いんじゃないかということで講師も担当することになって。それでパーソナルカラーやメイクの資格を取ったり、昔やっていたウォーキングを習い直したりしました。

セミナーのやり方は会社で教えてもらえたので、経験もさせてもらって、ノウハウも教えてもらったのはありがたかったですね。

ーー営業職からスタートされたんですね。
そうそう。でも、営業で入っていたから独立できたと思うんです。インストラクターとして採用されてインストラクターしかやっていなかったら、多分起業はできない。先生と経営者って全然違うんですよね。プロジェクトを自分で思いついて立ち上げて、実際に集客して、成功しました、売り上げも立ちました、という一連の流れが面白いので。やっぱり私は自分で経営した方が面白いかなと。

ーーセミナーの手応えはいかがでしたか。
意外とお客さんが集まったんですよね。これは仕事になるなと思いました。

あと、同僚からメイクを教えてだとか、洋服の買い物に付き合って欲しいだとかすごく聞かれるので、そんなに需要があるんだ、と気付いて。メイクって何となくみんな出来るものだと思っていたら、基本から知りたい人って世の中にいっぱいいるんだな、ニーズがあるなと思いました。

自分に出来ることというのが見つからなかった中で、これだったらできるかもしれないなという思いもありましたね。

 

「スクールを経営したい」 ゴールを決めて法人化



ーその後、何か独立のきっかけはあったのでしょうか。
きっかけはすごくたくさんありますが、これだ!というのは難しいですね。全然準備も出来ていなかったし、準備が整ってから、って考えていたら多分いまだに準備は整っていないと思うので。準備なんて一生整わないから、始めちゃった方が良い。

ーー最初はどんな活動をされていましたか。
OL時代の延長で、セミナーを企画して人を集めていました。
まず最初にやりたかったのがトータルビューティだったので、トータルビューティに必要なものは何かを考えて。服、メイク、髪、立ち居振る舞い、マナー。根本となるその人の印象を決めるものって、バランスだと思うんですよね。高い服着てても姿勢が悪かったら台無しとよく言うけれど、姿勢が良くてもダサい服を着ていたらそれはそれで台無し。片方だけじゃダメなんです。だから総合的にやらなくてはいけないと思っていました。

ーー身だしなみや第一印象がキーワードですね。
確かに、そうかもしれないですね。ICBIImpression(印象)のアイですから。
アイシービーは、I Impression C Charm B Beauty の頭文字なので。

ーーそこから法人になるきっかけを教えてください。
これはよくビジネスオリエンテーション(※)でも話しているのですが、日本人は根っこに奥ゆかしさがあって、頑張っていれば結果はついてくるというイメージが強い方が多くて。でも、そんなことはないんです。見ていて評価してくれる上司はどこにもいないので。とにかく頑張る、ではなくて自分が何になりたいかを決める。何を手に入れたいかを決めなければ、ランニングマシーンで頑張っている状態でどこにも到達できないので、決めてください、といつも話しています。

私は今の(スクールの)状態を作りたかったので、組織を作るためには正社員雇用が必要、そのためには法人である必要があるということで、早い段階から法人にすることは決めていました。最初は1人社長から、チャンスさえあれば会社にしてしまえという考え方で、早い段階でかなり無理をして法人にしました。

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ーー法人にしたいという思いが強かったんですね。
そうですね。

例えばエステでいうと、女優さんに地方まで連れて行かれるくらいのゴッドハンドを目指すのか、大手エステ会社の社長を目指すのかというのは全然違うこと。私の場合は自分がスーパーコンサルタントになりたいわけじゃなくて、スクールを経営することを最初からやりたかった。だから法人にしましたが、最初からゴッドハンドを目指すのなら余計な仕事が増えるだけなのでやらない方がいいと思います。決めることによって、やるべきこととやっても無駄なことが決まってくるので、だから決めようよ、と。

もう1つ、決めたものは変えようよと言っていて。これも日本人の良い美学で、ちょこちょこ方向転換することは良くない、職人みたいにやり続ける方がいいみたいなイメージがありますよね。世の中が変わっていくのに自分も一緒に変わっていかないと絶対無理に決まっていると思うので、決めると変えるをセットにして欲しい。みんな、決めないし変えないから。決めないから変えるものもないのですが、変える必要があるなら勇気を持って変えるというのはいつも忘れないようにしてねと言っています。

 

コロナ渦の起業、反対されても「決めるのは自分」



ーー骨格診断やパーソナルカラーが広まって、美容やファッションに関する仕事をしたいという方も増えているように感じます。仕事をする上で大切にしていることはありますか。
睡眠やご飯やお風呂など、必要最低限の時間以外の大半って仕事してるじゃないですか。だから好きなことを仕事にすることと、職場が楽しいという2つは目指した方がいいと思うんですよね。美容と健康のためにも、精神衛生上も。

あと、その方が効率がいいと思います。能力発揮するためにはやっぱり楽しくないといけない。ただ、好きな事を夢中になってやる時には嫌なこともセットであります。本当に面倒くさいこと、嫌な事をやらない人もいますが、それは勘違い。嫌なことも苦しいこともやらなきゃいけないのが、好きなことを仕事にすることではないでしょうか。

ーーこれから起業する方にメッセージがあれば教えてください。
コロナ渦になって、何人かに相談されたんですよね。今、会社を辞めるべきか、今、サロンの物件を契約するかとか。人って心配をしてしまうものなので、今じゃないんじゃない、コロナが終わるまで待って、社員でいればお給料出るんだから、とアドバイスをしてしまったんですが、結局彼女らは振り切って始めて、大成功しています。だから相談してもいいけど、結局は自分で決めること。

あと相談しようがしまいが、周りは反対します。なぜならば、心配してくれているから。1番心配してくれるのはまず家族。それは愛されているからこそ反対してくるわけで、そんなのは右から左で聞き流していいことだと個人的には思っています。愛されてるんだなと思ったらいい。やりたいと思ったらやればいいんです。今の日本は安全だから。若いうちなんていくらでもやり直しきくし。若くないのであれば、もう今やらないと次がないですよね、どっちにしても。

あと私はプライベートの事をあまり書かない割に、42歳で結婚という事だけはプロフィールに書いているんです。理由は、家族のサポートもなく、旦那さんがいて生活費は稼がなくても良い、というセーフティネットがあれば良いと考える人もいると思うのですが、私はなかったから大丈夫だよ、というメッセージが実は隠れていて。親や旦那のサポートがなくても何とかやって来れたし、多少電気・ガスは止まったけど(笑)、死にはしないので。何とか生きていけるので大丈夫。嫌だったらやめれば良いので。

やりたいなら、やっちゃえばいいんじゃないでしょうか。

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